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SUP720はもうすぐ販売終了


by cat6k

show c7200

 クリスマスも大晦日も元日もフィリアは過疎です。

 あけましておめでとうございます。SUP720です。

 とりあえず、寝る前に今年最初の露店を出したら、眠気にやられて最高級革の価格設定を相場の半値にしてしまい、もちろん即完売でした。年始記念キア上連続6周の成果も吹き飛び、今年も前途多難な雲行きです。

 さて、年始最初の更新は、弓についてです。エルフと弓とは、切っても切れない仲。その選び方や使い方について、少しお話ししたいと思います。もちろん、以前ご紹介した量産型エルフが持つべき弓についても。フィリア観光協会は、ゆりかごから墓場まで、エルフをサポートいたします。

 なお、文中に「短距離戦闘」、「中距離戦闘」、「長距離戦闘」という表現が出てきますが、これについては概ね下記のような状況を想定しています。

 短距離戦闘 … 敵との距離が2、3歩以内、いわゆる接射
 中距離戦闘 … 敵との距離が、部屋の対角線の半分程度
 長距離戦闘 … 敵との距離が、部屋の対角線の半分を超えている

 また、一般的に改造型式は「XYZ式」と呼ばれていますが、これは型式を表現するにあたっては相当微妙なものであるため、ここでは世の慣例には倣わず、独自の呼称を使用します。まあ、「XYZ式」を「XYZ型」と呼びかえるだけのことなのですが。




【ショートボウ】

・特性

 攻撃速度が高いため速射性能に優れますが、その一方で、命中時の敵の硬直が短く安定性に著しく欠けます。
 敵の硬直が短いということは、行動に余裕がなくなることを意味します。例えば、中距離戦闘において99%照準を維持できる距離は確実に短くなります。また、長距離戦闘時、初弾命中後にミルなりカウンターなりボルトなりを準備するにしても、時間的な余裕が短くなります。エルフといえば接射、というイメージが強いかもしれませんが、いつも接射だけやっているわけではありません。
 射程は改造で延ばせますが、硬直はどうにもならないのです。

・運用

 導入、改造、維持ともに、費用面では優秀です。
 改造も比較的優秀といってよいでしょう。最大に特化したメレス式130型が主流です。ちなみに、この型式では射程距離も延びますが、先に述べた硬直の関係で安定性は改善しません。純粋に、同一戦闘距離における照準速度が向上するだけです。
 エンチャントは、改造型式にあわせてダメージを補強するものが向いています。接頭は「鋼玉」、「ウルフハンター」、接尾は「スパイク」、「レイブン」など。クリは、例えばメレス式130型では0%になってしまうので、潔く諦めるべきです。
 一般に販売されているものだと耐久が6しかなく、若干不安が残ります。ドロップ1級品(耐久10)の入手が容易なため、使用するのであれば1級品を選択すべきです。

・所感

 この弓は、本質的にエルフ向けではないように思われます。使いこなすには高ランクのアローリボルバーが必須でしょうし、クリを殺して最大に特化する、という点では、ロングボウやガーディアンボウという選択肢があります。何か特殊な事情でもない限り、中短距離戦闘におけるエルフの長所を殺してまで使う必要はないでしょう。

・量産型エルフ

 間違っても使ってはいけません。泣きを見るだけです。アイリはカバンの中に入れておきましょう。



【コンポジットボウ】

・特性

 攻撃速度が普通、従って敵の硬直も並程度、射程も普通と手堅くまとまっており、手数と安定性とのバランスがよく、中短距離戦闘においては万能ともいえる性能を誇る弓です。エルフが極めて苦手とする複数タゲに対しても、ある程度の対応能力を確保できます。
 その一方で、改造によって射程を延ばすことができないため、マグを主攻とする長距離戦闘には向きません。

・運用

 費用も優秀ではありますが、それよりも改造に必要な熟練度の低さが特筆ものです。熟練度100以下でも有用な改造型式がいくつもあります。
 主流となる改造は、クリに特化した64型あるいは72型。何をどう改造してもクリが高めに仕上がる仕様なので、素直にクリを伸ばすのが懸命です。
 エンチャントも、クリを伸ばすものを選ぶのがよいでしょう。接頭は「険しい」、「リザード」、接尾は「盗賊」、「カウンター」など。クリは伸びませんが、「スタンプ」付きがドロップで入手可能なので「スパイク」も選択肢に入ります。
 耐久も、店頭販売品で10あるので、まず問題にはならないでしょう。1級品もそれなりに流通していますので、費用面での折り合いがつくならそちらでも構いません。

・所感

 矢筒と火矢が使えるので、クリ特化なら1択です。性能的に中短距離戦闘に向いており、エルフの特性ともよく合います。マグとは本来相性がよくありませんが、個人的にマグナムショットマスターのタイトルを取る際には、大変お世話になりました。マグクリ3000発は、並みの弓ではこなせません。

・量産型エルフ

 ルンダ通常やラビ下に通うなら、1本あるといいでしょう。ただし、使いこなすには魔法レンジを確実にマスターしておく必要があります。



【ロングボウ】

・特性

 攻撃速度が遅く射程距離の長い、安定性の高い弓です。が、改造がピーキーなため、本格的に使うとなると、それなりのキャラクタースペックとプレイヤースキルが要求されます。そして、そこを何とかできる場合、おそらく最強の1張となる弓です。
 具体的には、スペック面ではDex250以上が目安です。プレイヤースキルは…皆さんの判断にお任せします。

・運用

 費用も熟練も、高からず低からず、といったところです。修理費用が増加するタイプのエンチャントを選ぶと、アイデルン修理の場合に辛くなり始めます。
 改造型式は、メレス式の144型と153型の2択です。改造の基本的な方針は、射程とバランスを削ってダメージとクリを伸ばす、というもの。特にバランスに関しては、改造の各段階で5だの10だのといった単位で減っていくため、生半可なキャラクタースペックでは絶望を覚えることになります。が、逆に射程を延ばしたりバランスを維持したりしようとすると、劣化版レザロンのような弓になってしまい、費用と熟練以外にあえて使う理由がなくなってしまいます。もちろん、費用も熟練も重要な評価ポイントではありますが。
 エンチャントについては、特に向き不向きはありません。射程とバランス以外は何もかもが高めの水準でまとまるので、場面に応じて必要なものを伸ばすのがよいでしょう。ただし、エンチャントでバランスを補う、というのは本末転倒の極みです。
 特筆すべきエンチャントとしては、接頭で「バンシー」、接尾で「シュロ」が挙げられます。「バンシー」は報酬品の「ブラックスカー」に直接上書き可能、「シュロ」はドロップ品に貼り付け済みというのが、それぞれの利点です。
 耐久については、店頭販売品で10ありますので、コンポジと同様、特に問題にはならないでしょう。ドロップ品については、バランスの低下に留意する必要があります。真面目にドロップ品を運用するなら、Dex300が前提かもしれません。

・所感

 最強の弓との評判も高く、私の周りでもロングボウに切り替える弓師が多発しています。が、エルフとしては慎重にならざるをえません。なぜなら、射程距離はエルフにとって極めて重要だからです。
 射程を削るとはいえ、それでもコンポジよりは長いわけで、一見問題がないようにも思われますが、実際にはそうではありません。コンポジは攻撃速度が通常に分類されるため、射程の短さを攻撃速度で補うことが可能です。一方のロングボウは、攻撃速度が遅く手数に劣ります。その上で射程を削って照準速度が遅くなれば、戦闘への影響は無視できません。中距離戦闘において99%照準を維持できる距離がコンポジとあまり変わらない、という事実だけを見ても、射程を削る弊害が見て取れます。
 また、マグの照準速度が遅くなるのも致命的です。エルフの場合、マグへの依存度は人間の比ではありません。これはマグのランクが上がれば上がるほど、また、敵のライフや防御や保護が高くなればなるほど顕著になります。ペッカやアルビ上といったダンジョンでは、たとえ短距離戦闘であっても接射よりマグです。そのような状況において、射程距離と最大やクリとを本当にトレードオフするべきか否か、判断は慎重に下すべきではないかと思われます。

・量産型エルフ

 今はやめておきましょう。ただし、資金面で問題がある場合は、アランウェン式143型を主兵装として使用する選択もありです。この場合、状況は若干異なりバランス補強系エンチャントの導入も検討すべきです。あと、今後低年齢で転生をしていくのであれば、エンチャントに「元気」を選ぶという手もあります。



【レザーロングボウ】

・特性

 基本的にはロングボウと同じです。ただし、改造も安定性志向で、扱いやすくしかも高性能に仕上がります。要求されるキャラクタースペックも、ロングボウほど高くはありません。
 長々と文章を書いている割にアレですが、正直なところ、本職の、しかもこだわりのある弓師でなければ、レザロンだけあれば事足ります。

・運用

 費用、熟練とも高め。あれこれ金がかかるし、改造に手間もかかります。
 改造型式は、最大に特化したアランウェン式190型と、クリに特化したアランウェン式240型の2択です。というか、この2本を用意しておけば、よほどのことがない限り不満は感じないはずです。
 エンチャントについては、ロングボウと同じく性能が高めで安定するので、改造型式に応じて伸ばしたいものを伸ばすという方針でいいでしょう。最大なら「鋼玉」、「ウルフハンター」、「スパイク」、「レイブン」、クリなら「険しい」、「リザード」、「盗賊」、「カウンター」といったところです。
 店頭販売品の耐久は11。ドロップ品の供給が少なめということもありますし、普通に店頭販売品を使うのがいいでしょう。他の弓と違って、黒や白などの特定色が露店に並びやすい、という利点もあります。

・所感

 万能です。短距離、中距離、長距離の各場面において、常に頼れる武器になります。ロングボウへの切換を決断しきれない理由についても、射程距離の問題云々の前に、レザロンに不満を感じない、という部分が大きいのかもしれません。

・量産型エルフ

 何か特別な理由がない限り、アランウェン式190型が制式装備です。Dexが150を超えたら、クリ特化も用意してもいいでしょう。また、ロングボウと同様、低年齢で転生していくのであれば「元気」エンチャも検討してもよいかもしれません。



【ガーディアンボウ】

・特性

 見た目はコンポジと大差ありませんが、エルフ専用です。
 攻撃速度が遅く敵の硬直は長めですが、見た目と同じく射程がコンポジと同等です。ただし、射程は改造で増減します。
 他の弓の2倍はあろうかという耐久と、何よりエルフ専用というのが最大の特色。専用だの限定だのという言葉には、たとえエルフであっても弱くありたいものです。


・運用

 導入・改造に関してはレザロン並みの費用がかかりますが、修理費用に関してはコンポジと同程度で、比較的安めです。最大耐久が高いため、買い替え頻度も下がります。熟練に関しては、ロングボウと大差ない程度です。
 改造型式は、射程距離を伸ばしたうえで最大に特化したメレス式159型が基本、クリに未練があれば168型です。射程距離を削らないとクリが伸びないという傾向が強く、クリはあまり期待しない方が無難です。また、意外とバランスが低く仕上がるので、普通に運用するには200前後のDexが必要です。
 エンチャントも、ダメージ補強を基本とするべきです。ショートボウと同様、「鋼玉」、「ウルフハンター」、「スパイク」、「レイブン」などが挙げられます。
 店頭販売品で耐久18。現在のところドロップ品は存在しません。もちろん、耐久に問題などあろうはずもありません。レザロン丸々1本分削れて、ようやくお買い替えです。

・所感

 正直、改造は微妙です。最大特化であればぎりぎり他の弓並みの性能が出せますが、それ以外の改造には見るべき点がないのが現実です。ですが、耐久が18もあるというのは、実際に使ってみると相当大きく、長丁場が覚悟される場面でも心置きなく接射ができるというのは、矢筒と合わせてエルフにはうれしい仕様と言えるでしょう。
 エンチャントや改造にはあまり真剣にならず、日常生活の伴としてメレス修理で徹底的に使い潰す、というのが一番いいのではないでしょうか。エルフとしての生活に密着した弓、という意味では一番存在感があります。

・量産型エルフ

 ファンタジーライフには性能以外にも大事な何かがある、という方にお奨めです。中短距離がどうだの長距離がどうだの射程がどうだの、そんな話は全然ファンタジーではないですよね。



【クロスボウ】

・特性

 そもそもクロスボウは弓ではないので、もちろん他の弓とはいろいろ異なります。エルフにとって影響があるのは、ボルトを使う、マグのキャストが完了すると動けない、ミラージュミサイルをキャストしても走れる、火矢が使えない、といったところでしょうか。
 攻撃速度と硬直は普通、射程は短めですが、射程は改造によって増減します。改造によっては、狂ったように射程距離を削ることができます。

・運用

 金がかかります。とにかく、本当に金がかかります。導入も、改造も、維持も。熟練は、一般的な改造であればさほどではありません。
 改造型式は、射程を延ばした上でクリを高めたニッカ式128型が最有力です。クリティカルとバランスが高めに仕上がる傾向で、さらに射程を削ればいくらでも強力な改造にたどり着けますが、エルフとしてはデフォルトでも射程距離不足の感があるので、基本的に射程を削る改造は使い物にならないと考えるべきです。
 エンチャントは、接尾が「リボルバー」で確定するため、接頭もクリ重視でいくのが妥当です。「険しい」ないし「リザード」と「リボルバー」とで合計20、発動条件を満たせば合計21、クリが上乗せされます。修理費用の増大がかなり厳しく感じられますが、性能を考えると呑まざるをえません。
 耐久は、店頭販売品で13。ドロップ品の供給はかなり少ないので、素直に店頭販売品を使用すべきです。また、「リボルバー」貼り付け済みのものが、頻繁に露店に並んでいます。価格に納得がいけば、それを買ってしまうのも手っ取り早いでしょう。

・所感

 「リボルバー」は魅力的ですが、それだけ、という感が否めません。それどころか、火矢と矢筒が使えないのは致命的ですらあります。見た目やマグの発射音にこだわりがなければ、無理に使う必要はないように思われます。

・量産型エルフ

 クロスボウとボルトにインベントリを使うくらいなら、もう3つくらい矢筒を買いましょう。



 ちなみに、私が普段携行している弓は、以下のとおりです。

・メレス式144型ロングボウ(接頭:フォックス/接尾:なし)

 性能評価用です。この枠は流動的で、その時々で使ってみたい弓を使います。コレの前は、メレス式168型ガーディアンボウでした。

・アランウェン式240型レザーロングボウ(接頭:ウルフハンター/接尾:元気)

 使い潰し用です。性能評価用を常用しがちなので、使いつぶしと言っても随分長い間この弓のままです。耐久が2点削れて9点になっているので、もう1点か2点削れたら、次を考えようと思います。

・アランウェン式190型レザーロングボウ(接頭:ウルフハンター/接尾:スパイク)

 最大特化装備です。ペッカだのアルビ上だのでは、一番出番が多い弓です。

・アランウェン式240型レザーロングボウ(接頭:リザード/接尾:スパイク)

 クリっぽい装備ですが、ダメージも欲しいので接尾はスパイクにしてあります。金をかけて作ってはみたものの、服だの手足だののクリ装備が貧弱なため、出番が少なめです。

・72型コンポジットボウ(接頭:リザード/接尾:盗賊)

 クリ特化装備です。これも、最近全然使ってません…。

・ニッカ式128型クロスボウ(接頭:リザード/接尾:リボルバー)

 なぜ持ち歩いているのか、自分でもよくわかりません。そもそも、ボルトを1本も持ち歩いてないのに、一体いつ使うつもりなのやら…。

  

 んー、ちょっと長くなりすぎましたね。もう少しすっきりまとめられればよかったのですが…。
 こんなことを言ってしまうと何もかも台無しな気もしますが、結局のところエルフにとっての弓は、矢と同じくらい消耗品です。本気で作った装備も、最初から使い潰すために作った装備も、どちらもとんでもない勢いで削れて行きます。
 改造もエンチャも別に中途半端で構わないから、それにかかる時間や費用を戦闘や生産に充ててファンタジーライフを満喫した方がいいような気がしないでもない、今日この頃です。

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by cat6k | 2008-01-02 17:52 | life